ビマトプロスト点眼液
医療機関専売薬で効果と安全性を追求するまつ毛貧毛症治療
ビマトプロスト点眼液は、もともとは緑内障や高眼圧症の治療のために眼圧を下げる目的で開発・承認された医療用医薬品です。
その治療過程において、まつ毛が長く、太く、濃くなるという作用が見られたことから、美容分野においてまつ毛の悩み(睫毛貧毛症:しょうもうひんもうしょう)の改善目的に応用されるようになりました。
特長
ビマトプロスト点眼液は、睫毛貧毛症治療薬として厚生労働省から承認を受けているグラッシュビスタ外用液剤の後発薬で、グラッシュビスタと同じ有効成分「ビマトプロスト」を同じ濃度(0.03%)で含有しています。
期待できる効果
まつ毛の「長さ」「太さ」「濃さ」を改善し、その成長を促す効果が期待できます。毛包の数を増やす「発毛」効果ではなく、現在生えているまつ毛を育てる「育毛」効果です。
有効成分であるビマトプロスト(プロスタグランジンF2α誘導体という物質の一種)が、まつ毛の毛包(毛の根元)に作用します。これにより、まつ毛のヘアサイクル(毛周期)における「成長期」を延長させると考えられています。成長期が長くなることで、まつ毛がより長く、太く成長する時間が確保されるため、全体としてまつ毛の印象が改善します。
有効成分
・有効成分: ビマトプロスト (Bimatoprost) 0.03%
よくあるご質問
効果はどのくらいで実感できますか?
個人差がありますが、多くの場合、使用開始から約1~2ヶ月程度でまつ毛の変化を実感し始め、約4ヶ月の使用で効果が最大になるとされています。
使用をやめるとどうなりますか?
薬剤の効果は使用中のみ持続します。使用を中止すると、まつ毛のヘアサイクルが元の状態に戻るため、数週間から数ヶ月かけて徐々に元のまつ毛の状態に戻っていきます。
1日に何度も塗れば、より早く効果が出ますか?
いいえ、効果は変わりません。かえって副作用(色素沈着など)のリスクを高める原因となりますので、必ず1日1回の使用量を守ってください。
下まつ毛にも塗っていいですか?
いいえ、塗布しないでください。上まつ毛に塗布し、まばたきをすることで薬剤が下まつ毛にも行き渡ります。下まぶたに直接塗ると、色素沈着や眼窩周囲の多毛といった副作用のリスクが高まるため、推奨されません。
市販のまつ毛美容液とは何が違いますか?
ビマトプロストは医療用に認められた医薬品成分であり、まつ毛の成長期に作用する機序が確認されています。市販のまつ毛美容液(化粧品扱い)は、主にまつ毛にハリやコシを与えたり、保湿したりすることを目的としています。
一般的な使用方法
ビマトプロスト点眼液は医療用医薬品のため、市販されておらず、どの通販サイトでも購入できません。まつ毛の悩み(睫毛貧毛症)の改善を目的として使用する場合は、皮膚科などの医療機関を受診し、医師の診察を受けた上で処方してもらう必要があります(保険適用外の自由診療となります)。
1日1回、夜、洗顔・メイクを落とした清潔な状態で使用します。
- 準備: 手を洗い、顔を洗顔します。(メイクは完全に落としてください)
- コンタクトレンズを外す: コンタクトレンズを着用している場合は、必ず外してください。再装着は、薬剤塗布後15分以上経過してからにしてください。
- 薬剤を垂らす: 清潔な細い紅筆や歯間ブラシの先端に、薬剤を1滴だけ垂らします。
- 塗布する: 薬剤が付いた細い紅筆や歯間ブラシを使い、アイライナーを引く要領で、上まつ毛の生え際(皮膚との境界)に、目頭から目尻に向かって丁寧に塗布します。
- 拭き取る: 塗布後、生え際以外(まぶたや目の下など)に付着した余分な薬剤は、すぐにティッシュやコットン、清潔な綿棒などで優しく拭き取ってください。(色素沈着を防ぐため)
- 片付け: 使用した紅筆や歯間ブラシは左右で使い回さないで下さい。
※綿棒は、染み込んでしまって早く使い切ってしまう可能性があります。
料金
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 薬剤費の目安:1本(約1ヶ月分/2.5m) | 3,300円 |
国内未承認薬であることの表示
重要
ビマトプロスト点眼液は、緑内障・高眼圧症の「点眼薬」としては国内で承認されていますが、まつ毛の「塗布薬(睫毛貧毛症治療薬)」としては国内未承認薬となります。美容クリニックなどで処方される場合は、医師がその有効性と安全性を確認した上で、本来の目的(適応)以外で使用する「適応外使用」にあたります。
入手経路
自由診療で処方されるビマトプロスト点眼液は、国内の医薬品卸業者から入手される国内正規品であり、輸入薬剤ではありません。
使用できない方・注意事項・副作用
使用できない方(禁忌)
- 過去にビマトプロスト点眼液に含まれる成分でアレルギー(過敏症)を起こしたことがある方
- 妊娠中、授乳中の方、または妊娠の可能性がある方
- 小児
特に注意が必要な方
以下に該当する方は、使用前に必ず医師にご相談ください。
- 無水晶体眼(白内障手術などで眼内レンズが入っていない)の方、または眼内レンズを挿入されている方
- 眼内炎(虹彩炎、ぶどう膜炎など)がある方
- ヘルペスウイルスが潜在している可能性がある方
- 他の医薬品(特に点眼薬)を使用中の方
注意事項
- 絶対に点眼しないでください。本剤はまつ毛の生え際に「塗布」する薬剤です。誤って目に入らないよう十分注意してください。
- コンタクトレンズは必ず外し、塗布後15分以上あけてから再装着してください。(レンズに薬剤が吸着する可能性があるため)
- 塗布量が多すぎても効果は変わりません。副作用のリスクを高めるため、1日1回、片目につき1滴の量を厳守してください。
- 薬剤がまぶたや目の下など、生え際以外に付着した場合は、色素沈着の原因となるため、すぐにティッシュなどで拭き取ってください。
- 使用後、一時的に目がかすむことがあります。症状が回復するまで、機械の操作や自動車の運転などは控えてください。
主な副作用
以下のような症状が現れた場合は、使用を中止し、速やかに医師にご相談ください。
よく見られる症状
目の充血、かゆみ、刺激感、乾燥
まぶたの色素沈着(黒ずみ、シミ)
眼周囲の多毛(まぶたや目の周りのうぶ毛が濃くなる)
重大な症状(まれに)
虹彩色素過剰: 黒目(虹彩)の色が濃くなることがあります。この変化は永続的で、使用を中止しても元に戻らない可能性があります。
眼瞼溝深化(がんけんこうしんか)
まぶたのくぼみが深くなることがあります。
黄斑浮腫(おうはんふしゅ)
(特に白内障手術後の方などで)目の奥に水が溜まり、視力低下などを起こすことがあります。
本ウェブサイトの情報は一般的な知識の提供を目的としており、個別の診断や治療法などの提供、推奨を行うものではありません。症状に関するご相談は必ず直接クリニックを受診して、医師の診断を受けて下さい。また、診療に当たっては同意書への同意などクリニックが定める所定のお手続きを行って頂く必要があります。予めご了承下さい。