ニキビ・赤ら顔に関する自費診療メニュー
保険診療のニキビ治療を試しても改善が見られなかったり、大人になってからニキビが繰り返しできるようになったりと、ニキビ・赤ら顔の悩みは根深いものです。
当院では、お一人おひとりの症状や肌質、ライフスタイルを丁寧に診察し、自由診療による治療の選択肢をご提案しています。
このようなお悩みはありませんか?
保険診療の薬を使っても、ニキビがなかなか良くならない
- フェイスラインやあご周りに、しつこいニキビが繰り返しできる
- ニキビだけでなく、顔の赤みや脂性肌も気になる
- 重症のニキビで、肌の凹凸(クレーター)ができてしまう前に手を打ちたい
- 内服薬や外用薬を含め、自分に合った治療法を探したい
当院でご用意している治療の選択肢
当院では、患者様の症状やご希望に応じて、以下の選択肢をご提案しています。
- AZAクリア: 日常のスキンケアに取り入れやすい外用クリーム
- スピロノラクトン: ホルモンに働きかけ、皮脂分泌を抑える内服薬
- イソトロイン: 皮脂分泌を強力に抑制する重症ニキビ用の内服薬
各治療法の特徴
それぞれの治療法について詳しくご説明します。
1.ニキビや酒さのケアにAZAクリア ~ニキビを予防し、すこやかな肌へ~
AZAクリアは、ニキビや酒さ(しゅさ)などの肌トラブルのケアを目的に開発された、アゼライン酸高配合の美容クリームです。日本では化粧品に分類されますが、アゼライン酸は、海外のニキビや赤ら顔(酒さ)の治療ガイドラインで推奨されている成分です。小麦やライ麦などの穀物に含まれる天然由来の成分で、欧米ではニキビ治療薬として
古くから使用されています。
- こんな方に
- 刺激の少ない外用剤を探している方
- 妊娠中・授乳中などで、使用できる薬剤が限られている方
- ニキビと同時に、赤みや肌のくすみも気になる方
- 日常のスキンケアとしてニキビを予防したい方
特長
AZAクリアの特長は、アゼライン酸の肌への作用と、日本人の肌に合わせた処方です。
- ニキビケア:アゼライン酸が持つ、ニキビの原因菌であるアクネ菌に対する抗菌作用や、毛穴の詰まりを防ぐ角質溶解作用により、ニキビの発生を抑え、改善に導くことが期待されます。
- 酒さケア:酒さの赤みや炎症を抑える作用があることが報告されており、肌の赤みやほてりにお悩みの方にも適しています。
- 低刺激性:アゼライン酸は、他のニキビ治療薬と比較して、肌への刺激が少ないとされています。
- 美白効果:メラニンの生成を抑制する作用が期待できるため、ニキビ跡の色素沈着やシミのケアにも役立つとされています。
期待できる効果
- ニキビ・ニキビ跡のケア:アクネ菌に対する抗菌作用や、角質溶解作用による毛穴の詰まりの改善、そしてニキビ跡の色素沈着を抑制する作用が期待されます。
- 酒さの赤みのケア:アゼライン酸の持つ抗炎症作用が、酒さの赤みやほてりを抑えることが期待されます。
- 肌のキメを整える:アゼライン酸のピーリング作用により、肌のターンオーバーを促し、肌のキメを整えることが期待されます。
含有成分やその効用
AZAクリアの主成分はアゼライン酸です。アゼライン酸は、皮膚科の治療にも用いられる成分であり、ニキビのケアや肌の調子を整える目的で配合されています。
Q&A
個人差がありますが、一般的には数週間から数カ月で徐々に変化を実感される方が多いようです。継続的な使用が推奨されます。
はい、可能です。ただし、肌への刺激を考慮し、はじめは少しずつ取り入れていくことをおすすめします。併用する際は、医師にご相談ください。
アゼライン酸は、海外では妊娠中や授乳中のニキビ治療に用いられることがある成分ですが、ご心配な場合は、かかりつけの医師にご相談ください。
一般的なご使用方法
AZAクリアは、通常、洗顔後の清潔な肌に、ニキビや気になる部分を中心に塗布します。1日2回、朝と晩の使用が一般的です。
使用できない方、注意事項と副作用
使用できない方
注意事項
- 肌に異常が生じていないかよく注意して使用してください。
- 使用中または使用後、赤み、はれ、かゆみ、刺激、色抜け(白斑等)や黒ずみ等の異常が現れた場合は、使用を中止し、医師にご相談ください。
- 目に入らないように注意してください。目に入った場合は、直ちに洗い流してください。
- お肌に合わないときや、傷、はれもの、湿疹など、異常のある部位には使用しないでください。
- 高温多湿、直射日光を避けて保管してください。
副作用
- まれに、塗布した部位に赤み、かゆみ、刺激感などが現れることがあります。これらの症状は、使い始めに生じることが多く、通常は数日から数週間で落ち着くことがほとんどです。症状が続く場合は、使用を中止し、医師にご相談ください。
2.スピロノラクトン~ホルモンに働きかける内服ニキビ治療薬、女性特有のニキビにも~
スピロノラクトンは、本来、高血圧やむくみ(浮腫)の治療に用いられる利尿薬です。この薬は「アルドステロン拮抗薬」という種類に分類されます。しかし、その薬理作用の一つに「抗アンドロゲン作用(抗男性ホルモン作用)」があることから、ニキビや女性の薄毛など、男性ホルモンの影響が関与する皮膚疾患の治療薬としても、医師の判断のもとで応用されています。
【こんな方に】
- 顎やフェイスラインなどUゾーンにニキビができやすい成人女性: ホルモンバランスの影響を受けやすい部位のニキビに特に有効性が期待されます。
- 通常の保険診療のニキビ治療(外用薬、抗生物質)では効果が不十分だった方: 内服による体の内側からのアプローチを必要とするニキビに適しています。
- 生理前にニキビが悪化
特長と期待できる効果
スピロノラクトンのニキビ治療における特長は、ホルモンバランスに働きかけて根本的な皮脂の過剰分泌を抑える点です。特に、従来のニキビ治療薬(外用薬や抗生物質など)では効果が不十分だった、成人女性のニキビに対して有効性が期待されています。
期待できる効果
- ニキビの発生・悪化の抑制効果
- ニキビの一因となる皮脂の過剰分泌は、男性ホルモン(アンドロゲン)が皮脂腺を刺激することで引き起こされます。スピロノラクトンは、この男性ホルモンが皮脂腺にあるアンドロゲン受容体と結合するのを競合的に阻害(抗アンドロゲン作用)します。
- これにより、皮脂の分泌が抑えられ、ニキビの発生や炎症の悪化を防ぐ効果が期待されます。
- 炎症性ニキビ(赤ニキビ)の改善:
- 過剰な皮脂分泌が抑制されることで、毛穴の詰まりやアクネ菌の増殖が抑えられ、炎症を伴う赤ニキビの改善に繋がります。
含有成分とその効用
スピロノラクトンは、単一の有効成分であるスピロノラクトン(Spironolactone)を含有しています。
- 効用(ニキビ治療の目的):
- 抗アンドロゲン作用: 男性ホルモン受容体をブロックすることで、皮脂腺の活動を抑制し、ニキビの発生を防ぎます。
Q&A
男性への使用は、抗アンドロゲン作用により女性化乳房や性機能の低下などの副作用のリスクがあるため、ニキビ治療目的での使用は原則として推奨されません。
効果には個人差がありますが、一般的には服用開始から1〜3ヶ月程度で皮脂の分泌が減り、ニキビの改善が見られ始めるとされています。
気がついた時にできるだけ早く服用してください。ただし、次に服用する時間が近い場合は、忘れた分は飲まずに、次の服用時間から1回分を飲んでください。利尿作用があるため、夜間の服用は医師の指示がない限り避けることが推奨されます。
一般的な使用方法、処置の受け方
- 医師による診察と検査: ニキビの状態を確認するほか、ホルモン値や腎機能、電解質バランスなどを確認するための血液検査が行われる場合があります。
- 処方量の決定: 医師が患者様の症状や体質に基づき、適切な用量(一般的には1日25mg〜100mgなど)を決定し、処方します。
- 服用方法:
- 医師の指示に従い、定められた用量を1日1回または複数回に分けて服用します。
- 利尿作用があるため、夜間の排尿による睡眠の妨げを防ぐため、朝や昼などの午前中の服用が推奨されます。
- 定期的な経過観察: 服用中は、効果や副作用の有無を確認するため、定期的に診察や血液検査を受ける必要があります。
使用できない方、注意事項と副作用
使用できない方(禁忌)
無尿または急性腎不全の方
- 高カリウム血症の方
- アジソン病(副腎皮質機能低下症)の方
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある方
- 妊娠中または妊娠している可能性のある女性(胎児に影響を及ぼす可能性があるため)
注意事項
電解質異常(高カリウム血症など)のリスクがあるため、定期的に血液検査を受けてください。
- 降圧作用によりめまいやふらつきがあらわれることがあるため、車の運転や危険な作業には注意が必要です。
- カリウムを多く含む食品(バナナ、ほうれん草など)の過剰摂取は、高カリウム血症のリスクを高めるため控えてください。
- 女性は服用により生理不順や月経不順があらわれることがあります。
- 本剤は国内で承認されていますが、ニキビ治療は適応外使用です。そのため医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
主な副作用
電解質異常: 高カリウム血症、低ナトリウム血症(不整脈、全身倦怠感、脱力感など)
- 消化器症状: 悪心、嘔吐、下痢、食欲不振
- 内分泌・生殖器症状: 月経不順、不正出血、乳房の張りや痛み
- 精神神経系症状: 頭痛、めまい、傾眠
- 腎臓: 急性腎不全(まれ)
- 副作用: 生理不順、不正出血、乳房の張り、頻尿、口の渇き、低血圧、めまい、高カリウム血症などが報告されています。
3.イソトレチノイン~重症·難治性のニキビのための内服薬~
イソトレチノイン(イソトロイン)は、ビタミンA誘導体、レチノイドの一種であり、重症のニキビ(難治性ニキビ)の治療に用いられる内服薬です。海外ではニキビ治療薬として広く承認されていますが、日本では厚生労働省の承認がありません。そのため、国内の医療機関で処方を受ける際は、自由診療として提供されます。
【こんな方に】
他のニキビ治療薬(外用薬や抗生物質など)では効果が不十分であった重症のニキビに悩む方が検討してもよい方策です。
- 難治性・重症のニキビ: 他の治療法を試しても治らない、炎症性の強いニキビ(赤ニキビ、膿疱、嚢腫など)がある方。
- ニキビ跡のリスクが高い方: 炎症が強く、ニキビ跡(クレーターや色素沈着)になるリスクが高い方。
- ニキビの再発を繰り返す方: 一時的に治ってもすぐにニキビが再発してしまう方。
特長と期待できる効果
イソトレチノインの最大の特長は、ニキビの原因全てに作用する点です。従来の治療法(外用薬、抗生物質の内服など)で改善が見られなかった難治性ニキビに対しても、高い有効性が期待されます。
期待できる効果
イソトレチノインは、以下の作用機序によりニキビの改善が期待できます。
- 皮脂の分泌抑制効果
- 皮脂腺の働きを強力に抑制し、皮脂の分泌量を大幅に減少させます。過剰な皮脂はニキビの原因となるアクネ菌の栄養源であり、毛穴の詰まり(コメド)を形成する主要因です。この皮脂分泌抑制作用により、ニキビができにくい肌環境をつくります。
- アクネ菌の殺菌・増殖抑制(間接的効果)
- 皮脂が減ることでアクネ菌の栄養源が断たれ、結果としてアクネ菌の増殖が抑制されます。
- 角化異常の正常化:
- 毛穴の出口の異常な角化(皮膚が硬くなること)を防ぎ、毛穴の詰まり(コメド)を解消・予防します。これにより、ニキビの初期段階を抑えます。
- 抗炎症作用:
- 炎症を起こしているニキビ(赤ニキビ、膿疱)の炎症を抑制し、ニキビの悪化を防ぎます。
含有する成分とその効用
イソトレチノイン
Q&A
効果には個人差がありますが、服用開始から数週間で皮脂量の減少を実感し始め、通常半年程度以内で症状の改善が感じられるとされます。
当院の場合、1日1回服用し、約6ヶ月〜12ヶ月を1クールとして治療が行われます。医師の判断により、症状に応じて期間や用量が調整されます。
最も重要なのは妊娠の回避です。また、多くの副作用として唇や皮膚の乾燥が起こるため、保湿を徹底する必要があります。詳しくは「注意事項と副作用」をご確認ください。
服用中に妊娠すると、胎児に深刻な先天異常、流産、死産を引き起こすリスクが極めて高いためです。特に女性の場合は服薬中はもちろん服薬を止めてからも最低1ヵ月間は避妊を行ってください。
一般的な使用方法、処置の受け方
- 医師による診察と適応の判断: ニキビの状態、既往歴、現在の健康状態を確認し、イソトレチノインの服用が適切であるか、医師が慎重に判断します。
- 同意書の確認: 未承認薬であること、副作用や注意事項、特に妊娠に関する重大なリスクについて、医師から十分な説明を受け、同意書にサインする必要があります。
- 血液検査: 服用前、および服用中も定期的に血液検査を行い、肝機能や脂質代謝に異常がないか確認します。
- 服用方法:
○ 医師の指示された用量(通常1日1回)を、食後に服用します。脂肪分の多い食事と一緒に服用すると吸収率が上がるとされています。
- 定期的な経過観察: 治療中は、月に一度程度の頻度で通院し、効果と副作用のチェック、血液検査を行います。
使用できない方、注意事項と副作用
使用できない方(禁忌)
- 妊娠中、授乳中、または妊娠を希望している女性:胎児に重篤な先天異常を引き起こす可能性があるため、服用中および服用中止後も一定期間は厳重な避妊が必要です(通常、服用中止後1ヶ月間)。
- 重度の肝機能障害または腎機能障害がある方
- ビタミンA過剰症の方
- テトラサイクリン系抗生物質を服用している方(偽脳腫瘍のリスクがあるため)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある方
- 精神疾患の既往がある方(うつ病、精神病など)
注意事項
- 献血の禁止: 服用中および服用中止後1ヶ月間は、血液中にイソトレチノインが残っている可能性があるため、献血はできません。
- 皮膚の乾燥: 唇、目、皮膚の乾燥がほぼ必発します。高頻度で保湿剤やリップクリームを使用してください。
- 日焼け対策: 皮膚が敏感になるため、紫外線対策を徹底してください。
- 他のニキビ治療: ピーリングなどの皮膚処置は、皮膚が敏感になっているため、治療中は控えるか、医師と相談してください。
主な副作用
- 皮膚・粘膜の乾燥: 唇の乾燥・亀裂、皮膚の乾燥、目の乾燥
- 肝機能・脂質異常: 肝機能値の上昇、中性脂肪・コレステロール値の上昇(定期的な採血で確認)
- 精神神経系: まれに抑うつ、気分変動、頭痛
- 筋肉・関節の痛み
- 脱毛(可逆性であることが多い)
未承認医薬品であることの表示
- 未承認医薬品であること
- 当院で処方するイソトレチノインは、ニキビ治療に非常に高い効果を発揮することが国際的に認められていますが、日本の厚生労働省の承認を得ていない医薬品です。
- 入手経路と医薬品副作用被害救済制度の対象外となること
- 当院では、医師が効果と安全性を考慮した上で、患者様の同意に基づき個人輸入を行い、治療に使用します。
- 国内で承認されている医薬品を適正に使用し、副作用によって重篤な健康被害が生じた場合は、「医薬品副作用被害救済制度」による救済給付の対象となります。しかし、イソトロインは未承認薬であるため、万が一、重大な副作用が発生した場合でも、この公的な救済制度の対象外となる可能性があります。
- 重大な副作用と安全性に関わる注意事項
- イソトロインは、有効性が高い一方で、重篤な副作用が生じるリスクもあります。特に、催奇形性(胎児に異常をきたすリスク)があるため、妊娠中の方、または治療期間中に妊娠を希望される方(およびその可能性のある方)は絶対に使用できません。服用期間中および服用中止後も、定められた期間、厳格な避妊が必要です。その他、うつ症状、肝機能障害、皮膚や粘膜の乾燥などの副作用が生じる可能性があります。
当院では、安全を最優先するため、治療前に必ず以下の確認を行います。
- 詳細な診察と問診
- 血液検査による肝機能などの確認
- 女性患者様への妊娠に関する厳重な確認と同意
治療中は、医師の指示を厳守し、定期的な診察と検査を必ず受けてください。
治療法 比較表
| 項目 | AZAクリア | スピロノラクトン | イソトロイン |
| 分類 | 化粧品(医療機関専売品) | 医療用医薬品 | 医療用医薬品 |
| 作用の仕方 | 外用:毛穴の詰まり防止、皮脂分泌抑制 | 内服:男性ホルモン抑制による皮脂分泌抑制 | 内服:皮脂腺の縮小による強力な皮脂分泌抑制 |
| 主な特徴 | 刺激が少なく始めやすい | 成人女性のホルモン性ニキビに | 重症・難治性ニキビの治療 |
| 使用方法 | 1日2回、肌に塗布 | 1日1回、内服 | 1日1回、内服 |
| 国内承認の有無 | -(化粧品) | 承認薬(但し、ニキビ治療では適用外) | 国内未承認 |
| 主な副作用リスク | 皮膚のひりつき・乾燥など | 生理不順、高カリウム血症など | 催奇形性、皮膚・粘膜の乾燥、うつ症状など |
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